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今更、あたし彼女

寂聴さんがパープルとか言うしょっぱい名前で(まあ大体ケータイ小説の作者のHNはしょっぱいんだけど)出ていて話題になったケータイ小説大賞。大賞を受賞した「あたし彼女」を読んでいます。
結構面白い。
 
第3回日本ケータイ小説大賞:あたし彼女
 

 「あたし彼女」は今時の若者言葉を多用した今までにない文体で、切ない恋心をつづった。審査委員長を務めた作詞家、秋元康さんは「言葉のリアリティーがすごい。こんな小説は読んだことがない」と絶賛。また、ケータイ小説が好きという卓球選手の福原愛さんが登場し、大賞受賞者に花束を渡した。(毎日.jp)

 
とあるとおり、確かに言葉のリアリティがすごい。すごすぎる。
目の前のアキの脳に入ってるみたいで、第2次成長期の強がりと本音のごまかし、自傷傾向がよくあらわれてる。
主人公が23にというにはいささか幼い感じがするものの、ケータイ小説のメイン読者と思われる層を考えれば、アリとは思う。小中学生向けの漫画の舞台が主に高校や大学初期で両思いゴールな恋をしているようなもんです。(今の少女漫画はどうやら違うらしいが)
 
これを意図的にやっているのなら、良いのだけど。
半リアルな作者自身の私小説としてただ書き連ねただけなら、微妙。
たまに混じる古めかしい言葉遣いや、ど真ん中の設定・展開、意外と整然と語られている所、会見写真などを見ると多分作者はまじめ組だと思ってもみたけど、後書きなんかを見るとやっぱり微妙。
 
ハイティーンや二十歳も過ぎているような読者の子達が、本気でテクニックだの何だの抜きに涙したりしてるのなら、とっても痛いと思う。でもちゃんと新しい表現の一つとして受け入れて涙しているのなら、そういうのもあって良いんじゃないかと思います。
基本のデッサンや写実絵が描けてこその前衛的表現なんであって。そこすっ飛ばされると足下ぐらぐらな訳ですよ。
あと、小説とケータイ小説はジャンルが違うので、それがわかるように子供ができたら是非沢山活字を読んで欲しいと思いました。両方読める人になって欲しいな。

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